<ズマロン35mmF2.8>

ズミクロン90mmで無事にライカデビューを果たした僕は、その後2週間ほどで、かの友人からさらに、ズミクロン50mmF2.0、ズマロン35mmF2.8を借りていた。
まったく気前のいい友人である。これで総額、25万円くらいのもんを借りてることになる。僕だったら絶対貸さない。キズでもついたらどうするんだ?

今回借りたもののうち、ズマロン35mmはM3用のメガネ付きである。M3はファインダーの最大枠が50mmのレンズで見たときにちょうどいいように作ってあるので、それ以上広角のレンズを付ける時は、この”メガネ”で補正して、ファインダー像を小さくするのである。

僕の買ったM6TTLは最大で28mmの像まで見えるので、このメガネは余計である。補正された分、見え方は小さくなり、かえってピントを合わせづらい。

しかもこのズマロン、レンズ表面のコーティングが妙に青い。前玉の直径もヘキサーのそれに比べるとずいぶん小さい。

これらの状況を総合して、たいした写りはしないだろう、だからこそ友人も気軽に貸してくれたのだろう、とたかをくくって撮影した。ヘキサーで慣れている画角であり、広角だから多少ピントがずれても、という気持ちがあって、バシャバシャ、いや違った、コトッコトッと撮っていた。

さて、そんなテスト気分の撮影後、現像があがってきた。

岳温泉の湯
ズマロン35mmF2.8

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