<8枚玉狂想曲、その4>
もっと古い8枚玉を、と心で叫んだところで、所はタイ。8枚玉自体を見つけるのも難しい。シリアルを見ながら選んでいこうなんていうのは無理である。
通販やオークションという手もありそうだが、タイは輸入関税が高い。こういったモノは通常関税100%などと言われている。いくら欲しいといっても、値段が2倍になっては叶わない。
そんな訳で、インターネットでブツを探しはするものの、実際には手が出ないという日が続いた。一度、レ○ナハウスの通販サイトで160万番台の再研磨モノが21万円で出ていて、友人に買っといて貰おうと思うところまで行ったが、電話で確認したら既に売れてしまっていた。ウワサの山崎光学磨きだったので描写についてはかなり安心できそうだった。やはりこういった出物になると競争が激しいのである。あっと言う間に売れたそうだ。
そんなわけで、なかなか古い8枚玉にめぐりあえないうちに、僕の探求熱は徐々に冷めていき、また初期ズミルックスに頼る日々がやってきた。僕は思った。手持ちの8枚玉なんか売ってしまおう。そうそう、あんなの売っちゃって、そのお金でズミタールやら再研磨ズマールやら、あるいはエルマーの35mmみたいに面白そうで値段もカワイイレンズをどんどん買ってライカライカのHPにアップしてやろう。8枚玉なんてダメダメ。やっぱほら、個性に欠けてそーじゃん。
なーんて気分が切り替わったころだった。突然にもう一本の8枚玉が近付いてきたのだ。
せっかく気持ちを切り替えたのに、、、、
ビザの書き換えで帰国した折、僕は最初の8枚玉はさっさとオークションで売ってしまった。そしてまたまた友人の筒井君とレ○ナハウスに行ったのである。山崎さん磨きのズマールを買おうと思っていたのだった。そして、、、、お店のショーケースには8枚玉があったのである。これがまたまた山崎さん磨き。
メガネつきのM3用だった。もともとM3の時代のライツ製品はアタリが多いので気にしない。それに何より安かった。10万8千円。メガネのお陰である。部品も材料も多く使ってるのに、安いなんてお買い得である。そして174万番台。
で、そのメガネはちょっと曇ってて、玉もコーティングまではしてもらってないみたいだった。あとでゆっくり考えれば難アリのレンズだった訳だが、これからタイに戻ると、また二度と出会う機会はないだろう、なーんて考えて、なんだか一瞬で買うことを決めてしまった。

つい、買ってしまった難アリの174万番台メガネ付きズミクロン
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