<新品M6TTL>

その後も何度か新宿西口ヨドバシカメラでヘキサーRFやら、ベッサRやら、もう候補には無いはずなんだがついいじってしまうコンタックスG2やらG1やらを眺めいじくり回した僕は、いよいよボディの候補を固めつつあった。その最大の原因はファインダーの見え方だが、さらに新品ライカの価格も僕を後押しした。

かの友人は前述のメールで「M6がいいんだけど価格が高い」ということを言っていたのだが、実は友人がライカ収集をしていたのは数年前。既に50本くらいのレンズを手に入れていて今は買わないようにしていたため、昨今のライカ価格には詳しくなかった。

日本でのライカの正規代理店はシーベルヘグナーだ。シーベルヘグナーが輸入したM6TTLを買うとヨドバシカメラでも30万以上する。これは確かに高すぎる。ヘキサーRFとの違いは2倍か、それ以上になってしまう。

<並行輸入>

しかしありったけの雑誌や本で情報収集していた僕は、並行輸入という手があるのを知っていた。折も折、ユーロが導入後最安値を記録していた頃である。欧州の比較的物価の安い国で、円の有利なレートを利用して大量に仕入れた業者が、日本でシーベル品の半額近い17〜8万円でM6TTLを売っていたのだった。

並行輸入品は正規の保証が受けられない等のデメリットはあるものの、通常購入した店の保険がついており、僕にとっては何の支障も無い。僕はすぐにホームページで値段を確認し、見つけた中では一番安かった新宿マップカメラに向かった。

M6TTLには通常品でも6種類ある。まず軍艦部(ボディ上部の金属の部分)の色で、シルバークロームとブラックの2種類がある。さらにファインダー倍率(ファインダーを覗いたとき、実際にある風景に対して何倍の大きさに見えるか、という数値)も0.72、0.85、そしてつい最近発売となった0.58倍のものがある。数々の雑誌で見た「M3のファインダーがライカの頂点」「M3を越えるカメラは云々、、」という文句に踊らされて、僕はM3のファインダー倍率に近い0.85倍を買おうと思っていた。

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