<Mロッコール90mm、F4.0>

ライカは広角に向いている。

なにせレンジファインダー。ファインダーに見える像の大きさはどのレンズを着けても同じだ。望遠になればファインダー内の像は小さく、またシビアなピント合わせについていけなくなる。

このシリーズを読んで頂いている方のなかには、90mmレンズの登場の少なさに気付いている人もいるだろう。最初の方で一回だけ、あの巨大なズミクロン90mmが出てきただけだ。やっぱりライカは広角だから、この人も望遠には手を出さないんだな、と思ったそんなアナタは割と常識的で会社や学校でもまわりの人と付かず離れず、うまくやっていけるA型ですね。悪いが私はB型なので失礼させていただきます。

実は90mm、決して嫌っていたわけではない。ちょっと筒井君に借りていたあのズミクロンも、例の不忍池での文句のつけようの無い描写にすっかり気に入っていた。かと言って自分で買うかというと、あの大きさがねえ、、、、

いやいやズミクロンだけじゃない、エルマーとかエルマリートなら十分小さい。一眼に比べてもずっと小さい。エルマーの白胴鏡なんて180gとか、そのくらいの重さだ。というわけで僕はもう3本もエルマーを買っているのである。しかし、しっかーし、

イマイチ、なのである。

まず最初のがいけなかった。アメリカ人から沈胴エルマーの90mmを買ったのだが、その美しい外見に似合わず、ピントが全く合わない。問い合わせたりして「ちゃんと最後までレンズを回転・固定させてるのか?」とか注意されたりして、それでもピントは合わない。結局そのレンズははるばるアメリカに返品されていった。売り手も買い手も送料を損しただけの取引だった。

白胴鏡も試した。まあまあなのだが、ボケ味が気に入らない。2線ボケっぽくて、うるさくなる。
望遠の場合背景はたいていボカすから、ボケ味が自分の好みかどうかがものすごく重要だ。でも、白胴鏡、イマイチなんだよなあ。あのボケ方、、、、、、

そしてついに3本目、今度はちゃんとピントが合う沈胴エルマーも、やっぱりイマイチ。

エルマーには3枚玉というやけに評価されているのもあったけど、90mmに15万とかは払いたくないしなー。

てなわけで、ライカはやっぱり50mm、そして広角なんだなあ、と思っていたら、ひょんなことでまた90mmを手に入れてしまった。それが28mmが欲しくってMロッコールを探していたら、結局ミノルタCLEのセットを買うことになってしまったのだ。またやっちゃった。レンズを探してボディー付き。しかもさらに40mmと90mmの2本のレンズ付き。もうこのパターンは僕の得意技と言えよう。そういやー今使ってるM2もズミクロン6枚玉に付いて来たやつだ。もう決して侮ってはいけない、2001年オマケ付き中古ライカの台頭。

フルセットで買っちゃったCLEのボディーと40mmは予定通り転売に成功。ただ90mm、、、、気になる。売れない。

結局判断つかないままにタイまで持ってきて、つい最近使ってみた。
と、これが不思議に使える。例えば車の窓から撮影するとき。レストランで食べている最中に外を見て撮りたい時。ちょっと距離があるので90mm。いやいや、望遠、諦めないでよかった。ボケもくせが無くてきれいだ。比較的新しいレンズだからコントラストが高めだけど、望遠の場合このくらいキリッと映ったほうが注目してる対象物が浮かび上がる。28mm目当てに買ったけど90mmの方が使えるかもしれない。

(待てよ、目標の35mm、50mm、90mmがこれで揃っちゃったぞ、、、、、、、、、、)

道端の屋台で食べながらちょっと撮る。割と重宝するMロッコール90mm。

望遠の場合はキリッとしてる最近のレンズもいいみたいだ。

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