<ズミルックス35mm>

ついについに、憧れのズミルックス35mm初期球を手に入れてしまった、、、、

このトシになると「欲しかったxx」というのも無くなってくる人が多いのだろうが、僕はなんだか子供の頃より多いような気がする。もっともこのページにアクセスしているようなアナタもきっと同じ。隠してもだめさ。よーく分かるよー、キミの気持ち。さ、白状してごらん。何がほしいんだい?

というわけでズミルックスに戻ると、今回は状態のいいものが15万円弱。メガネ付きならではの値段だ。メガネ無しだとこの倍くらいになっちゃうんで、僕なんかもう持ち歩く気がしない。もっとも15万円でも十分ドキドキできたけど。

覚えてる人もいるかもしれない。このズミルックス35mmメガネ付き初期球、というのは、僕をライカの罠に引き込んだ立役者である。M3についたこのレンズに映ったグラスのボケ方を見て、僕はライカにのめりこんだ。(ライカライカ「その1」参照)
           
奇しくも、同時期に格安でM3を手に入れた。ライカとの出会いを演出した組み合わせだ。

M3を手に入れたのはやはり、50mmをもっと活用したかったからだ。手に入れたM3の状態は最高とは言えないが、ファインダーが完璧だった。M3の0.91倍のファインダーなら、メガネによる縮小補正が入っても十分に許せる。ズミルックスの場合、メガネ無しより最短撮影距離が短いというのもイイ。最短撮影距離65cmというのは35mmだと人物の上半身をアップでとれる距離。それだけにパースペクティブ(距離感)が強調されてダイナミックな構図ができる。広角で寄って取れるというのは貴重なのだ。おっと、いつの間にか50mmのためのM3がメガネのためになっていた。恐るべしライカのメガネ。

さて、
このレンズの良さは、よく言われるように 1.開放ちかくのボケ味。

と言ってしまうと面白くない。そんなんだけじゃ無いんです。開放のボケ味が過激なのは良く分かってる。その先があるんです。それは、、、

2.ほんのちょっと絞ったとき、深度内にある被写体の質感
3.さらに絞ったときの画面の解像度

と実は3度楽しめるオトクなレンズ。特に「2.」のF2.0〜F3.5あたりでピントが合った部分の浮き立つような質感こそすばらしい。これが自然物、特に人物とかだと、しっとりとした絵になってくれてスンバラシイ。

この 「1−2段絞ったあたりの上品なボケと被写体の質感」 というのは、ズマールやズマリットでも感じたものだ。ボケがごくわずかな滲みを伴うから、なんともいえない上品さが出る。ソフトレンズとかソフトフィルターとかと方向性は同じだが、僕はオールドレンズ側が圧倒的に勝ってると思う。そのボケと滲みの絶妙なマッチングが記憶の光景と二重像で合わさるとき、ああ、それは心のレンジファインダーがフォーカスした至福の瞬間、、、、

とまあ説明するのは難いが、とにかくうなって見入ってしまうような絶妙さ。これをプリントすると「買ってよかった」としみじみ感じます。ようこそライカのアブナイ世界へ、ってわけです。

どうです、欲しくなりました?このズミルックス初期球、値段もはるけど数も少ないです。
ズミルックスの明るさは、当然夜景にもパワフル

ISO400なら手持ちでもシャキッとした「夜間質感描写」が可能。大都市夜遊びカメラにピッタリです。

他のショットの一部を拡大。

「味」というだけでなく、一般的な光学性能も素晴らしいことが分かる。



次へ→

TOPへ
Started from Mar. 9, 2001
"LEICA LEICA" All right reserved by K. Kojima
Please feel free to contact author.